CONET2006開催

国内外から精鋭163社が出展

「建設機械、未来への挑戦!」をテーマに、()日本建設機械化協会主催による国内最大規模の建設機械展「CONET2006」が、7月13日()~16日()の4日間、千葉市の幕張メッセ国際展示場9~11ホールおよび屋外展示場で開催されました。

  • CONET2006画像

昭和24年の第1回から40回を数える今回の展示会には、国内外からメーカー、ユーザー、官公庁等合わせて163社(内、海外30社)の出展社が集い、期間中の来場登録者数は、1万7598人にも及びました。
今回弊社は、小型締固め機械(プレートコンパクタ、ランマ、ハンドガイドローラ)を中心に、海外向け転圧機械と大型舗装転圧機械等を出展致しました。
小型締固め機械の新製品で、オイルバス式4サイクルガソリンエンジン搭載ランマとしては、世界最軽量47kgを実現したRS45が注目を集めました。

また、プレートコンパクタでは、新型PC40SL、新型PJ60、前後進プレートPFシリーズを含め20台を展示し、低騒音転圧板、散水タンク、はね上げ車輪、折りたたみハンドル等、多様なオプション郡を併せて紹介しました。
一方、大型舗装転圧機械としては、世界初のタイヤローラに振動機構を装備した振動タイヤローラGW750を出展致しました。また、参考出品ではありましたが、従来のマカダムローラに振動機構を装備した世界初のマカダム振動ローラMW700を出展致しました。

  • PCシリーズなどのプレート展示画像

    PCシリーズなどのプレート展示

  • 新型RS45などのランマシリーズ画像

    新型RS45などのランマシリーズ

  • 各種ハンドガイドローラ画像

    各種ハンドガイドローラ

さらに屋外展示場においては、振動タンデムローラSW651NDのデモンストレーションを行いました。ここでは、水平・通常切換振動機構が及ぼす転圧作業への有効性を説明し、足元から伝わる振動と水槽水面の波の状態により、その振動の違いをお客様に体感していただく事ができました。

  • にぎわうブース画像

    連日、家族連れなどでにぎわうブース

  • 屋外展示画像

    SW651NDの水平・垂直振動でも(屋外展示)

開催期間中の土日には、家族連れで訪れ、親子一緒にローラに試乗するなど、楽しんでいる風景が随所で見られました。
今回の展示会では、締固め機械メーカーとしての存在感を大いにアピールすることが出来ました。今後もこのような展示会を通じて、酒井重工業を広く皆様に知って頂けるようにさらなる努力をしていく所存です。
次回のCONETでお会いできる事をお待ちしております。

世界の道路事情

モンゴルの生活道路建設の支援<3>

前号(65号)のつづき

「JICA草の根技術支援」の一環として、モンゴルにおける「軽交通舗装のマニュアル」づくりおよび失業者対策としての住民参加の実施工を行ってきましたので、その内容をご紹介します。

SAKAI news前号はこちら

バガヌールにおける試験舗装(つづき)

水締めマカダム道路

  • 舗装工事画像

    着々とすすむ舗装工事

日本においては戦後、水締めマカダム路盤が多く採用されました。
この工法は大変丈夫な舗装ですが、主骨材を手均ししなければならず、機械化施工ができないため、廃れていった工法です。戦後の失業対策にはうってつけの人力工法でした。
1号砕石(60-80)を隙間のないように手均しし、マカダムローラで十分締固め、次にサイズの小さい骨材を、順に何層にも敷均します。潤滑に水を使用することから水締めと呼ばれているものです。

カットバックアスファルトによる表面処理

  • 完成した舗装道路画像

    完成した舗装道路

軽交通を対象とした舗装であることと、加熱アスファルトプラントが国中にあるわけではないので、路盤上には表面処理を施しました。
アスファルトは比較的品質の良いロシア産を使用し、カットパック材には軽油を用いました。本来は灯油の方がよいのですが、手に入りません。現場で熱したケットル内のアスファルトに軽油を投入して攪拌する、大変荒っぽい材料調整です。
カット量はおよそOUTで20%としました(簡易の粘土計で調合)
パインダ散布は手散布ですが、日本から持参したノズルが威力を発揮したことはいうまでもありませんでした。

散布の方法も、基本通りに教えました。角スコップによる砕石散布は実に見事なものです。作業員は、休憩時間の間も一所懸命練習しておりました。大層うまいもので、真四角にきちんと散布します。日本でもこれだけうまく散布できるチームは、そういないのではないでしょうか。

路肩盛土

モンゴルではどんな舗装でも、路肩盛土はしっかりやられていません。この現場でも幅1mの路肩盛土を行いました。

開通式

  • 開通式画像

    多くの関係者が参加した開通式

私達の感覚からすると、たかだか500mの軽交通舗装ではないかと思われるかもしれませんが、モンゴルではそうではありません。
道路運輸観光省の事務次官を始め地元市長、その他大勢の人達が参集し、盛大に開通式が催されました。
ただ単に、舗装道路が出来たということだけではなく、技術指導・技術移転があったこと、住民参加の舗装道路づくりであったことがモンゴルの関係者の気持ちを揺すぶった結果だと思います。
地元にとっては待望の舗装の完成なのです。

後日談ですが、少ない予算をやりくりして街路灯が設置されました。そして、沿道にはレストラン、郵便局等が建ち、病院も出来るようです。道路一本が完成することにより、こんなに街が変わることに驚きと感動を覚えた次第です。

なお、盛土材の品質が悪く、水締めマカダムの工区が一部破損しましたので、今年6月に再度現場に入り、今度は補修方法を実施し、その方法を指導してきたところです。

SAKAI news第67号につづく

(つづく)
<酒井重工業()監査役:小黒幸市>

新型プレートPJシリーズ発表起振力をアップ

SAKAIではこのほど、新型プレートとしてPJシリーズを開発、販売を開始しました。起振力、作業スピードともに性能をアップし、作業効率の大幅な向上を図りました。また、伝達部を密閉して安全性を高めると同時に、異物混入による故障も防ぎます。このほか、

  • 独自の低重心設計で安定性、操作性を向上
  • ダグタイル鋳鉄を転圧板に採用し、耐久力を大幅に改善
  • 1本吊りフックガードを標準装備
  • 転圧板の上部に乗った土砂を振動で外部に排出するセルフクリーニング構造を採用
  • 簡易運搬車輪、折りたたみハンドル、散水装置等、オプション機能を充実

などの特徴を有し、使用者の期待に応える最新設計を採用しています。

  • 新型プレートPJ画像

    新型プレートPJ

  • PJ50・PJ60画像

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