世界最大のレンタル展
「ARAショー」
米・オークランドで2月7日~9日
ARAショートは、(American. Rental. Association)全米レンタル業協会の略です。また、レンタル業界としては、世界最大規模を誇るものです。
今年は、2006年2月7日~9日の3日間、アメリカのフロリダ州オレンジ郡オークランド市コンベンションセンターで開催されました。
プレート、ランマなど高い品質に注目
フロリダ州オークランドと言えば、ご存じの方も多いと思いますが、ディズニーランド、ケネディ宇宙センター、ユニバーサルスタジオ等の世界を代表するレジャー施設が集まった街で、ARAを見に来た人の中にもレジャーを兼ねた家族連れも多く見られました。
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小型ローラなどを出展したSAKAIのブース
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コンパクション部門で賞を受けたPF280
今年のARAショーは、開催50回目の節目に当たり、通常年より会場は1.5倍広く、各メーカーも例年以上に力が入っていました。
開催期間中は、天候にも恵まれ、かなりの賑わいを見せていました。
当社も、ランマ、プレート、小型ローラを中心に、新技術製品を展示しました。その中でも、前後進プレートPF280がRER(米国における建設機械専門誌で、Rental. Equipment. Register.の略)の読者が選んだ2005年度の最も目立った製品の一つとして、コンパクション部門の賞を受けました。
展示スペースでも来場者の人気が高く、今後、アメリカ市場でも多く受け入れられると思います。
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来場者で賑わう広い会場
世界の道路事情
モンゴルの生活道路建設の支援<1>
「JICA草の根技術支援」の一環として、モンゴルにおける「軽交通舗装のマニュアル」づくりおよび失業者対策としての住民参加の実施工を行ってきましたので、その内容をご紹介します。
モンゴルは今年、建国800年を迎え、国を挙げて様々な行事が予定されています。おそらく、日本からの観光客も今後増えるのではないでしょうか。モンゴルと聞けば「草原の国」を連想する人は多いと思います。
緑の草原に草花が咲き乱れ、真っ白なゲル(テント)の周りには山羊や羊がのんびりと草を食む景色が想像されるのではないでしょうか。
しかし、北西部は山岳地帯であり、南はゴビの砂漠と地理的には厳しいところも多い地形です。
また、気候は厳しく、冬はマイナス30℃以下となり大変寒く、夏は逆に30℃を超す日も多くて、年間降雨量は非常に少ないため、湿度は低く、常に乾燥しており、想像とはかなり異なる風景も多いようです。
モンゴル国は1990年に社会主義・計画経済から市場経済へと大きく体制が転換し、その結果、国家による経済的支援が行きわたっていた従来の状況は一変しました。
さらに、2000年から2001年に連続して発生した雪害(ゾド)により、遊牧民は家畜が牧草を食むことができず、死亡してしまう被害(資産の喪失)にみまわれました。
家畜を奪われた遊牧民は失業し、職を求めて大都市圏に流入しているのが現状です。
私見ですが、戦後の日本のように、失業者対策、産業の復興等による経済の立て直しがうまく展開してくれることを切に願います。
モンゴルの道路事情
モンゴルの道路現況は下表のようであります。
モンゴルの道路の全長は約5万kmあり、その舗装率は砕石舗装(砂利道)を含めて7.5%であり、国道だけをとってみても25%であります。
国道は、日本をはじめ各国の援助によって造られていましたが、比較的交通量の少ない道路を対象として自国で舗装を行いたいという希望があり、そのための自国での工法マニュアルをつくりたいというところから、このプロジェクトがスタートしました。
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モンゴルの道路現況(2001年11月)
Source:Feasibility Study for Erdenet-Bulgan-Moron Project. 2000.
(つづく)
<酒井重工業(株)監査役:小黒幸市>