サカイインドネシア工場の紹介

生産機械設備を増強

酒井の海外拠点生産工場の1つである、サカイインドネシアを紹介しましょう。

東南アジアにあるインドネシア共和国は、日本から赤道を越えてほぼ真南に位置した1万数千の島々からなる熱帯の島です。
先ずは、全体的国情から述べてみます。

最近のインドネシアに関するニュースは、ワヒド大統領の弾劾裁判に関してが多く、騒然としたイメージを持ちますが、通常はアジア地区平均からしますと治安は良い方と言えます。事実、ジャカルタ近郊にある当工場も、今まで特に大きな混乱はありません。

高温多湿の風土で、雨期は日本と違い、10月~3月の間です。言語はインドネシア語を使用し、人口の90%は回教徒で、マレー系の民族が主体、3%が華僑ですが、インドネシアの経済はこの華僑が握っております。
貧富の差は大きく、華僑に対して反感があるため、暴動の時などは日本人も巻き添えになることがあります。

同国に行ったときの注意ですが、宗教上の理由で左手は不浄の手ですから、物を渡したりする場合は、右手を使います。また、子供の頭をやたらなでない、等があります。
通貨はRP(ルピア)で、こちらが日本人と分かった場合は、かなり念入りな価格交渉が必要です。

当工場は1995年に設立

このような環境の中で、当工場は1995年、小型建設機械の製造、及び加工品を中心とした部品製造を事業の目的として、インドネシア首都ジャカルタ市に近接するブカン県に設立いたしました。

近年、各業界環境は極めて速いスピードで変遷し、建設機械業界においても熾烈なグローバル規模の競争が本格化して来ました。
また、当社の大きな市場であるアジア地域においては、アセアン諸国が2002年までに域内自由貿易圏(AFTA)の実現に向けた計画が合意され、そうなりますと、域内関税率が引き下げられる貿易保護策が取られることから、アセアン諸国外からの輸入は益々厳しくなる状況となります。
こうした背景を想定し、昨年、工場の増設と生産機械設備の増強を行い、部品生産に加えて、インドネシア国内(アセアン域内)での大型土木用振動ローラの製造を開始いたしました。

この体制により、アジア市場対応機種の製造が始まり、海外市場の拡大につなげる事業展開を行っていきます。
酒井重工業は、海外生産拠点の拡大により、世界のお客様の信頼に応える体制を整えていきます。

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