ローラの歴史-鉄輪ローラ
鉄輪ローラ第1号は自重6t、たずな操向式
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マカダムローラ KM型
国産第1号(?)登場
昭和4年、ガゾリンエンジン搭載のタンデムローラ。翌5年、マカダムローラを開発。
第1号ローラの仕様は、自重6t、たずな操向式。
当時の輸入ローラは10~12t、ガソリンエンジンとスチームとがありました。
ローラの本格生産
昭和14年頃には軍事道路・飛行場増強の要望からローラ生産が高まります。
昭和17年から終戦まで、陸・海軍向けにそれぞれに納入する中心機種がマカダム・タンデムでした。
ロードローラの復活
戦後、米駐留軍払い下げローラは油圧式操舵が採用されていました。
当社も油圧操舵方式を開発、タンデムローラに適用することになります。
構造は今のものと異なり、油圧も10~15kg程度、それでも大変な技術革新でした。
多目的ローラの開発
戦後、経済的ゆとりのない時代。転圧専用機を多目的に活用したいとの要望から、スカリファイヤやブレード等のアタッチメントを開発・装着されました。しかし、その後工事に最適な専用機械の開発が盛んになり、陰をひそめることとなります。
14t大型マカダムローラ
昭和27年、交通量増加や車輛の重量化に伴う道路耐久性向上の観点から、14tのマカダムローラを市場に送り出しました。
昭和29年、追随弁式油圧操向装置開発。これは、ハンドルの回転角度に応じて旋回角度が追随する機構であり、自動車感覚で運転可能になりました。
溶接技術の進歩
昭和32年、ローラの剛性を保つフレーム構造は、マカダムローラMK・KA型から鋼板溶接一体構造となりKC・KE・KF・KG・KH・KL・KM型へと継承されます。
最大重量の三軸タンデムローラ
昭和33年、舗装表面の平坦性追求から三軸タンデムローラWH5012型を販売、静的鉄輪ローラとしては歴史の中で最大重量の20tの代物でした。ほかに、メッシュローラMR85型・大型タンデムWK50型(10~14t)も販売しました。