ローラの歴史-18世紀のローラ
18世紀に石のローラ登場
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サカイタンデム スチームローラ4~12t
はじめに
締固めを目的とした剛性体車輪による転圧は何時から始まり、また転圧の主流となったローラはどのような変遷を経て今日に至ったのでしょうか。
文献では、18世紀にヨーロッパにおいて人力式牽引ローラが始めて作られた歴史が残っています。道具から機械としての開発はそれより相当時代はあとになります。
ローラの祖先(牽引式)
学校の校庭の片隅で今でも見かけるローラ。牽引桿のかたちが現在のものと異なりますが、丁度あれが18世紀のローラです。剛体の車輪はおそらく岩を円筒に仕上げたものだったと思われます。
人力や畜力による牽引式ローラが、18世紀から19世紀中頃までの長い間、利用されたわけで、この時代の転圧の礎ができ、今日に至っていると思われます。
自走式ローラの登場(蒸気機関)
重いほど転圧効果が大きい、との理論と牽引式の不便さを解消し、そして、蒸気機関の発明などの条件が整い、19世紀中期に、イギリスで蒸気機関を搭載した自走式3輪ローラが登場します。
自重なんと30t。外観は蒸気機関車の車輪を幅広の鉄輪に履き替えたものを想像して下さい。ちなみに、車輪の直径は1,500mm、後輪2,000mmだったということです。前輪が操舵輪でした。
大きさと重量から、操向は簡単な歯車による倍力式でしたが、操作が大変だったようです。
内燃機関の採用(ディーゼルエンジン)
20世紀初頭には、いよいよディーゼルエンジンがローラに搭載されます。この時点でローラを構成する中心機器や外観は、最近の製品に近いものとなったわけです。
ディーゼルエンジンの採用以降、機能の高度化や操縦系の改良が急速に進むことになり、当時珍しかったアスファルト舗装に利用展開されて行きます。
タイヤローラ・振動ローラの登場
鉄輪ローラの国産開始とほぼ同年代の1930年、海外ではタイヤローラや、振動ローラの開発が行われたそうです。
締固め作用の研究が、従来の静的荷重以外に振動や、こね返し、そして、衝動力を与えることによって、より効果的・効率的に行えることがわかり、研究・開発が進められました。
鳥人間コンテストユニークバードマン賞を受賞
「第24回鳥人間コンテスト選手権大会」が琵琶湖で開催され、SAKAIの名古屋営業所チームが出場、紺碧の空へと舞い上がって行きました。
大会への出場は書類審査から始まり、滑空機部門に134チームが応募、出場権を得ることが出来たのは、滑空機部門で34チームと言う狭き門でした。
快晴の7月29日11時、いよいよ滑空機部門のスタート開始時間になりました。一番機、二番機と飛び出し、いよいよバンブー号のスタートの順番となりました。
湖岸に陣取った50名を超える大声援団の熱い声援が響き渡る中、11時35分スータータの掲げる赤旗が白旗に変わり、いよいよスタートです。バンブー号は、美しい飛形を描きながらやがて湖面 に無事着水しました。飛行距離は21m15cm、初挑戦でテスト飛行無しで臨んだことを考えると大成功といえます。
竹材で作られた簡素さが評価されか「ユニークバードマン賞」を受賞しました。大空へのロマンを描けた一日が終わりました。