振動タイヤローラGW750-2の販売始まる

SAKAIではこのたび、国内3次排ガス規制(特定特殊自動車排出ガスに関する規制)と低騒音型建設機械の認定を取得した最新の振動タイヤローラGW750-2を販売することとなりました。
また、同機の販売時にあわせて、革新的な締固め技術である振動タイヤローラをNETIS※1登録しています。
(NETIS登録番号:KT-070017、新技術名称:振動タイヤローラ)

振動タイヤローラの技術をNETIS登録しています

※1 NETIS(ネティス)とは、国土交通省が運用・評価する新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略称です。

NETIS登録された「振動タイヤローラ」は、世界初となります。
従来のタイヤローラに、現場に合わせた振動モードをスイッチ一つで選択できる可変振幅振動機構を付加していることが最大の特徴であり、転圧時の舗装材料に対するニーディング(こね返し)作用を助長(以下、動的ニーディング作用と称す)させることで、骨材の噛み合わせやモルタルの充填効果を向上させることができます。
このため、密度の均一性と高い水密性が得られるだけでなく、小型軽量ながら、従来のタイヤローラ相当の締固め能力を発揮できる画期的なローラとなっています。

現場に合わせ可変振幅振動機構を付加

  • 可変振幅振動機構(前後輪)のイメージ図

    可変振幅振動機構(前後輪)のイメージ図

また、登録された新技術は、施工品質の確保や施工コストの削減等を目的とした新たな公共工事入札制度である「総合評価落札方式」の技術評価点の向上に対しても活用効果が期待されています。
本誌面では、国土交通省が定めた「工事に関する入札に係わる総合評価落札方式の標準ガイドライン」(以下、ガイドラインと称す)に基づく3つの設定課題項目を例に取り、NETIS登録された振動タイヤローラの有効性について簡単に紹介します。

  • 振動タイヤローラGW750-2

新たな入札制度に対応する革新的な締固め技術

総合的なコスト削減につながる工事

ガイドラインでは、総合的なコストを維持管理費・更新費を含むライフサイクルコストおよびその他補修費等と定義しています。
本NETIS登録技術である振動タイヤローラは、舗装の締固め作業に用いる建設機械であり、施工全体の総合的な評価対象ではないものの、施工効率の向上や品質(出来形)の向上が結果的には維持管理費やライフサイクルコストの削減に寄与できるものと考えます。

工事目的物の性能・機能の向上が実現できる工事

ガイドラインでは、性能・機能の向上を初期性能の持続性、強度、耐久性等の向上と位置付けています。
振動タイヤローラでの締固め能力の向上やこれまで締固めが難しいとされていた特殊舗装への良好な適応性は、直接的に舗装の強度や耐久性の向上に関与します。
振動タイヤローラでは、動的ニーディング作用により、所要の締固め度を比較的早い段階で得ることができるとともに、砕石マスチック舗装(SMA)に要求される高い水密性やシックリフト工法(厚層締固め)に要求される舗装部全体に対する密度の均一性向上を実現することができます。
この他、アスファルト混合物の押出しや引きずりの抑制、曲線部の踏み残しをなくす等の施工品質の向上にも寄与しています。

社会的要請に対応した工事

  • 超音波式安全装置ミハール取付例(オプション)

    超音波式安全装置ミハール取付例(オプション)

ガイドラインでは、騒音・振動等への対策等に見られる環境の維持、工事規制における車線・時間短縮等の交通の確保、施工中の安全対策等を社会的要請項目としています。これに対し、当社最新の振動タイヤローラでは、

  1. 施工中の環境対策について
  2. 従来のローラと比較して、施工中のCO2排出量および周辺環境に及ぼす騒音・振動の影響を低減しています。

  3. 工事規制時間の短縮対策について
  4. 工事全体の規制時間には、ローラの影響以外の要因が考えられますが、振動タイヤローラでは、動的ニーディング作業により、所要の締固め度を比較的早期に得られる特徴を持つとともに、温度低下が著しい橋梁部の施工実績でも良好な結果を得られていることから、施工時間の短縮に対しても寄与できるものと思われます。

  5. 施工中の安全対策について
  6. 前後進レバーが中立時のみエンジン始動するインターロック機構や運転席にいながら車両端部より前後1mの地点で高さ1m以下を目視確認できる「欧州安全視界基準1×1」への適合を行っており、運転者ならびに周囲作業者の安全確保に努めています。また、超音波式安全装置(当社商品名:ミハール)も装備できるようになっており、周辺作業者の安全確保をより確実にしています。

以上のように、NETIS登録された振動タイヤローラは、あらゆる締固め作業のニーズに対応できるローラとなっております。今後も、お客様に広く使って頂く技術を創造するSAKAIにご期待下さい。

振動タイヤローラGW750-2の概略仕様

形式 振動タイヤローラ
型式 GW750-2
運転質量
(kg)
9,000
機械質量
(kg)
8,400
全長×全幅×全高
(mm)
4,540×2,200×2,975
締固め幅
(mm)
1,950
速度
(km/h)
0~9.0
振幅
(mm)
0.1/0.3/0.5/0.7
振動数
(Hz)
40
起振力
(kN)
7.8/24.5/41.9/58.4

ある町・この道タコ・エビ・サイコロ・人形を綱に吊した道

千葉 木更津 国道410号線

首都高速の羽田から東京湾をアクアラインでひとまたぎすると、そこは、のどかな風景の広がる木更津市。
金田の出口を降りると、この地区特有のツナハリという道に遭遇します。これは、正月に集落の入り口と出口の道に横断してツナを張り、写真のようにワラで作った飾りを下げて、悪病・災厄を防ぎ平安を守る、といわれています。

  • 春祈祷のナワツリ

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  • 道路を横断して張られている

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