ARAショー ラスベガスで開催
レンタル業界 世界最大の展示会
今年で49回を数えるARAショーは「ギャンブル」と「ショービジネス」の街として有名な米国のラスベガスで2月14~17日の日程で開催されました。
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プレートコンパクタも人気に
ARAショートはパーティ用品からミニ建機まで、レンタル用品であれば何でも展示する展示会で、レンタル業界としては最大の規模を誇るものです。
「American Rental Association(全米レンタル業協会)」の頭文字をとり「ARAショー」と呼ばれています。
このショーは、米国で工事が比較的少なくなる2月に毎年開催され、メーカー側から見れば、この協会に所属しているレンタル会社が重要な顧客となります。
ショーでは展示即売に的を絞った熾烈な営業活動がメーカー間で繰り広げられておりますが、一方、ユーザーからの貴重な現場情報がメーカーに寄せられる機会でもあります。
300キロ前後進プレートなど出展
当社も良い顧客評価が得られるようショーに合わせて毎年、新製品を投入してきました。
ショーで発表された近年の目玉製品
2001年
- 80キロプレートコンパクタ=PC800
2002年
- 油圧操行ハンドガイドローラ=HS66ST
2003年
- 新型ランマ試作発表=RS65/75
2004年
- 1t搭乗式振動ローラ=CR270
2005年
- 300キロ前後進プレート=PF280
搭乗式ローラも出展
国が変われば、使われる機械も変わるもので、ハンドガイドローラは日本では一般的に使用されている機械ですが、米国ではこれに代わり、「大型前後進プレートコンパクタ」または「1tクラスの搭乗式振動ローラ」が、路肩、歩道、車庫への誘導路、サイクリングコース等のアスファルト舗装に使用されております。
このように、使用される機械は異なりますが、米国のニーズを満たした高性能、高品質の製品を今後も開発していきます。
転圧板が2回使えますプレートコンパクタ
転圧板の“反転”は特許
対象機種
PC50/PC60/PC60V/PC60SL/PC70/PC80
※起振体の取り外し作業には、インパクトレンチの使用をおすすめします。
夢は「はたらく自動車博物館」の館長長野県伊那市に熱中人・土田健一郎氏を訪ねて
先日、長野県伊那市で土建業を営む、土田健一郎さんをご訪問させていただきました。
伊那市街から山沿いに向かった住宅地、広い空き地の中ほどに酒井工作所の三軸タンデムローラが素晴らしい状態で保管されていました。
建設機械の雄姿にに魅せられて
昭和40年3月製造(酒井工作所)と製造プレートが取り付けられているローラは、車体もきれいに整備され、現役ローラのように力強く動き出しました。
この三軸ローラは、三重県四日市市の(株)朝日土木様からプレゼントされたもので、自分で整備し、動くようにして、一度だけ道路工事で使用した事があるそうです。
このほかにも、昭和36年製のパワーショベル、昭和40年製ブルドーザなど、8台が保管されていました。
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エンジン音を響かせて動き出した三軸ローラ
ご自宅の部屋には手製の棚があり、建設機械の歴史別にミニチュアがたくさん飾られていました。
世界各国のものを探し集め、海外向けのミニチュアまであり、保有台数は2万台を超えるそうです。最近は数えたことがないとのことで、どのくらい集まったのかご本人も分からないほどだそうです。
また、一番古いもので80年前というものをはじめ、各メーカー、世界中の建設機械のカタログが机の引き出しからあふれんばかりに置いてありました。洋書、日本の絵本、各メーカーグッズ、変わったところでは、建設機械の彫刻が施されているベルトのバックルを、しかも箱付きで保管されていました。
社会に貢献する大きな仕事
子供たちに伝えたい
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ローラに貼られたネームプレート
今ではコレクションのために、裏庭にプレハブ小屋2棟を建て、家族が借家住まいをするほど増えてしまったそうです。
土田社長は、辰野町生まれの辰野町育ち。幼い頃、祖母の背中で見た黄色い車体の大きな車が忘れられず、建設機械の魅力に惹かれていったそうです。小学生の時には、近くの建設会社の方に機械に乗せてもらうなどしているうちに、その運転をすべてマスターしてしまったそうです。
14歳(中学2年)の時には、祖父から中古の小型ショベルをプレゼントされた思い出もあるとか。
土田社長は建設機械の中でも特に、ローラが大好きで、中央自動車道建設工事当時に見た、酒井工作所の三軸ローラの活躍と、直接手に触れた感触が忘れられないとのことでした。
また、ローラメーカーの中では、酒井が一番好きだそうですが、これは、蒸気機関車から始まり、蒸気式ローラを造った歴史があるからだそうです。
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後方から見たローラ
今後は、自宅近くに建設機械も保管できる倉庫を新築するとともに、酒井工作所製造の機関車を購入して、子供達を乗せて走らせる事が夢とか。
将来は、小さくてもいいので、「はたらく自動車博物館」をつくり、子供達に無料で開放したい。そして、建設機械は、みんなに役立つ大きな仕事をするものだということを伝えていきたい、と目を輝かせながら熱く語っていました。
取材を終え、同行の所員と二人で感激を新たにしながら、帰路につきました。これからも是非、夢を追い続けていただきたいと思います。
<関東営業所:関谷>
土田氏のプロフィール
土田健一郎氏(35歳)
「ミニカーを集めています。熱中人FILE No.82」にテレビ出演するなど、趣味人として知られる。本業は建設会社社長。
ご本人いわく、建設機械等への熱中歴は、人生そのまま、35年と笑っていた。